小規模事業者持続化補助金——中小企業や個人事業主にとって、事業拡大の大きなチャンスになる補助金です。私もこの制度を活用すべく、初めて申請に挑戦しました。
…が。
控えめに言って、申請書作成は「めちゃくちゃ大変」でした。
ネットで「簡単!」「活用しよう!」とよく見かけますが、実際には時間も労力も覚悟しなければなりません。この記事では、申請に必要な書類を準備し、各様式を作成し、地域商工会議所に提出するまでに直面した”3つの面倒ポイント”を、体験談として共有したいと思います。
体験談は3回に分けて紹介し、今回は第一弾として体験談を掲載します。これから申請を検討している方へ、心構えの一助となれば幸いです。
小規模持続化補助金の申請書を自分で作成する場合の3つの面倒ポイント
小規模持続化補助金の申請書を自分で作成する場合の3つの面倒ポイントは次の3つです。
- 1つ目は、様式だけでなく必要書類の準備が面倒
- 2つ目は、様式2と様式3の作成が面倒
- 3つ目は、地域商工会議所に様式4を依頼するのが本当に面倒
それでは、詳しく紹介していきますね。
1つ目は、様式だけでなく必要書類の準備が面倒
「様式2と3だけ書けばOK」なんて、そんなわけありません。youtubeでは誰でももらえるから絶対申請してくださいと言われているけど、四方八方からいろいろな書類を取り寄せる必要があって大変でした。
実際に必要だった書類一覧
書類名 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
様式2、3 | 指定フォーマット | Word形式で提出 Excel形式で提出 |
履歴全部事項証明書 | 法務局から取り寄せ | オンラインで行う場合一週間くらい必要 |
開業届(法人) | 税務署に提出した書類のコピー | PDF形式 |
特定事業者認定書 | 市町村から提出された認定書 | PDF形式 |
税理関係の書類 | 会計事務所に相談 | 自身で行っている場合は大変かも |
インボイス登録済証明書 | 税務署から提出された通知書のコピー | e-taxからダウンロード |
これらを一つひとつ探して、PDFや画像で保存、整理して…とやっているうちに半日〜1日が過ぎました。正直、「この資料どこやっけ…」と何度も迷子になり、何度もクラウドを検索する羽目に。
2つ目は、様式2と様式3の作成が面倒
特に時間を取られたのがこの2つです。
様式2:事業計画書
事前に商工会の人に相談してサンプル様式をいただいたのですが、それが本当に雑で…。書くだけで一週間くらいかかりました。
- 自社の課題
- 市場の動向
- 補助金を使ってどんな成果が得られるか
この文章がエントリーシート並に難しい。しかも分量も多い。自社の強みや未来の計画をしっかり言語化しなければなりません。
様式3:補助事業明細書
これは補助金の使い道を具体的に示す書類です。
- 費目の分類(広報費、外注費、設備費など)
- 見積額の内訳(税抜金額、税込金額)
- 経費の必要性と成果の見込み
「どう書けば通りやすいか」「言い回しはどうするか」など悩みながら、ひたすら数字とにらめっこ。
後述しますが…
商工会議所の事務員からもらった記入例を参考に様式2、3を一生懸命書いて商工会議所に提出したところ、様式をチェックする担当の中小企業診断士から他の記入例が渡されて、それが事務員から来た記入例と全然違ってて、全部書き直しました…。もう怒りマックスって感じでした。次回のブログでこの辺り紹介しますね。
3つ目は、地域商工会議所に様式4を依頼するのが本当に面倒
様式4は「事業支援計画書の様式(商工会記入用)」です。様式4は地域の商工会が作成することになります。そのため地域の商工会に事前に連絡を取り、発行の手順を確認しておくことがおすすめです。
ここで問題となるのは、申請書を確認が入ることです。商工会の審査に通らないと様式4が発行されないのですが、そのやりとりが本当に時間も手間もかかります。しかも、「もっとこうしたほうが…」と商工会から修正アドバイスが入り、何度も書き直しになりました。
しかも、書き直した後の申請書の修正もめちゃくちゃ煩雑で、そういう意味のない面倒さの影響で、何回も諦めそうになりました。
まとめ
補助金は確かにありがたい制度ですが、申請書作成は決して楽な道ではありません。
今回の面倒ポイントまとめ
- 書類の種類が多すぎる
- 記入内容のボリュームが多すぎる
- 商工会との連携に時間がかかる
正直、途中で何度も心が折れそうになりましたが、なんとか商工会に提出するところまではたどり着きました。
地域商工会議所に依頼した後も、本当に面倒
ここからがさらに大変でした。
- 様式2の費用内訳をもっと具体的にと修正指示
- 様式3の事業内容の根拠をデータ付きで示すよう要求
- 様式4の発行前に、すべての内容を再確認
商工会に様式4を依頼した後も、内容確認や修正の嵐。 「このまま出したら落ちますよ」とまで言われ、夜中まで修正対応した日もありました。
このあたりのリアルな苦労話は、次回のブログでしっかりレポートします!