「Snow Monkeyで再利用ブロックがうまく表示されない…」
そんな悩みを抱えて、私たち制作会社にも多くのご相談が寄せられます。
特に最近トラブルが増えているのが、
「Easy Access Reusable Blocks を使ったときだけブロックが崩れる」という現象。
普段は便利に使えているのに、いざショートコードとして呼び出すと
レイアウトが壊れたり、スタイルが当たらなくなったり——
初心者の方には原因が見えづらく、とても不安になりますよね。
この記事では、制作現場で多くのSnow Monkeyサイトを扱ってきた
ベテラン社員の視点で “なぜ崩れるのか” “どう解決するか” をやさしく解説。
後半では 2つのプラグインを比較した表 も掲載し、
あなたにとって最適な選択肢がすぐ分かるように整理しました。
Snow Monkeyユーザー、再利用ブロックを活用したい方、
そして「難しい説明はイヤ…」という方にも安心して読める内容です。
Snow Monkeyで再利用ブロックが崩れる原因とは?
まずは、なぜ「再利用ブロックが正しく表示されない」のか、背景を理解しておくことが大切です。
たとえば、ショートコードで再利用ブロックを呼び出したときに、
- 罫線のスタイルが消える
- ブロックグループの余白が壊れる
- ボタンが崩れる
- カラム構造が認識されない
…といった症状が出ることがあります。
実はこれ、Snow Monkey側の不具合ではなく、
使っているプラグインの “ブロックの出力方法” が原因 です。
ここを理解すると、最適な対処法が見えてきます。
● ブロックが「そのまま生データ」で出力されるケース
問題が発生する代表例が Easy Access Reusable Blocks を使った場合です。
このプラグインは、再利用ブロックの内容を内部的に
$reusable_content->post_content;
として そのまま“生のブロックデータ”を出力 しています。
ブロックの構造はコメントタグつきでシリアライズされているため、
そのまま表示すると WordPress が “ブロックとして認識” できません。
その結果…
- Snow MonkeyのブロックCSS・JSが動作しない
- グループやカラムが壊れる
- レスポンシブが効かなくなる
といった現象が起こります。
初心者の方には非常に分かりづらいのですが、
WordPressがブロックを「処理する前の状態」で出力していることが原因です。
● 対して「正しくHTML化して出力」するプラグインもある
Reusable Blocks User Interface(RBU)では以下のようなコードで出力されます。
if ( $query->have_posts() ) {
while ( $query->have_posts() ) {
$query->the_post();
the_content(); // ここでブロックがHTMLに変換される
}
}
wp_reset_postdata();
$html = ob_get_contents();
the_content() がポイント
the_content() を通すことで、ブロックは WordPress 内部の処理によって
正式なHTMLへ変換され、Snow Monkeyでも正しくレンダリングされるようになります。
2つのプラグインを比較|どちらを使うべき?
ここでは、初心者の方でも直感的に理解できるよう、
「何が違うのか」を表にまとめて解説します。
導入として、まず結論を簡単にお伝えすると…
Snow Monkeyで使うなら Reusable Blocks UI のほうが安全で確実。
理由は「ブロックを正しくHTML化してくれるから」です。
では、比較してみましょう。
● プラグイン比較表(2025年版)
| 項目 | Easy Access Reusable Blocks | Reusable Blocks User Interface |
|---|---|---|
| 出力方式 | 生のブロックデータをそのまま出力 | the_contentでHTML変換して出力 |
| Snow Monkeyとの相性 | △(崩れやすい) | ◎(安定して表示される) |
| ショートコード対応 | ○ | ○ |
| 初心者向けか | △ | ◎ |
| 導入の簡単さ | ○ | ○ |
| おすすめ度 | ★☆☆ | ★★★ |
※唯一の外部リンクとして、Reusable Blocks UI のWordPress公式を推奨しています。
● 制作会社としての結論
弊社では、Snow Monkeyでサイト構築を行う際、
再利用ブロックを多用するお客様には Reusable Blocks User Interface の導入を推奨しています。
理由は次の通り:
- 再利用ブロックが崩れない
- レスポンシブも正常に動く
- 管理画面の操作が直感的
- Snow Monkeyとの相性がとても良い
特に初心者の方ほど、
「見た目が壊れている理由がわからない…」
という状態に陥りやすいため、最初から相性の良いプラグインを選ぶことが大切です。
Snow Monkeyでの正しい対処法3つ
ここでは、実際に制作現場で行っている“確実な対処法”を紹介します。
導入として、一つだけ強調すると…
Snow Monkeyに手を加える必要はありません。
原因はプラグイン側だからです。
では、順番に見ていきましょう。
① プラグインを「Reusable Blocks UI」に切り替える
最も効果的な方法です。
● メリット
- ブロック崩れが解消
- レスポンシブの不具合もなくなる
- コーディング不要
- 初心者でも扱いやすい
● 作業ステップ
- Easy Access Reusable Blocks を停止
- Reusable Blocks UI をインストール
- 既存のショートコードはそのまま使える
- 表示を確認
② 再利用ブロック内に複雑なブロックを使いすぎない
カラム・グループ・パターンなどが多いほど、
出力方式の違いで崩れやすくなります。
● 対策
- 1ブロックを “ひとまとまりの情報” に抑える
- 構造が複雑なら、通常ブロック+パターン化を検討
③ どうしてもEasy Access Reusable Blocksを使う場合の注意点
どうしても切り替えが難しい場合は、以下を徹底してください。
● 注意点
- 再利用ブロック内の構造はシンプルに
- CSS頼りのブロックは避ける
- 表示崩れが出た場合は the_content() で呼び出すカスタムコードを検討
まとめ:Snow Monkeyで再利用ブロックを安定して使うために
最後に、この記事のポイントを整理しておきます。
● 今日のまとめ(初心者向け)
- 再利用ブロックが崩れる原因は Easy Access Reusable Blocks の出力方法
- 生データがそのまま出力されるため、Snow Monkeyがブロックとして認識できない
- 解決策は Reusable Blocks UI を使うこと
- 初心者ほど、最初から相性の良いプラグインを選ぶことが重要
制作会社としての立場から言っても、
最も安全で再現性の高い解決方法はプラグインの切り替えです。
再利用ブロックはWordPress運用の効率を大きく高める強力な機能です。
だからこそ、「正しく動く環境」を選ぶことが大切。
困ったときは、いつでもご相談ください。
Snow Monkeyの運用や改善も、私たちの得意分野です。